前回の記事で、ビジネス用の印鑑をつくった話を書きました。
銀行口座をつくり、印鑑もつくったので、次に名刺をつくることにしました。
名刺は自分でつくる?印刷屋さんに頼む?
名刺は印刷屋さんに頼むほか、プリンターで専用の用紙に印刷すれば、自分でつくることも可能です。
開業したてのころの私は、とにかく費用を節約したかったので、自分でつくることにしました。
当時はお金をかけたくなかったのと、今ほど安いネットの印刷屋さんなどもみあたらなかったため自分でつくることしか考えなかったのですが、どちらを選ぶにしてもメリットデメリットがあります。
自分でつくるメリット
- 少ない数から印刷できる
- 変更があるときも気軽にできる
- 仕上がりまで何日も待つ必要がない
自分で名刺をつくる場合は、まずは10枚から、などと少ない数からつくることができますし、
ちょっとした変更があるときも気軽にできるなど、調整がしやすいことがあります。
また、プリンターで印刷すればすぐに完成するため、届くのを何日も待つということもなく、今日の打ち合わせで必要!などの急な場合でも対応が不可能ではありません。
自分でつくるデメリット
- 用紙をどれにするか選んだり、買いに行ったりする手間がかかる
- 用紙自体は安くても、プリンターのインク代がかかる場合がある
- 厚みのある高級感のある用紙は少ない
- 細かいところまで見ると、印刷屋さんでつくったか自分でつくったか、見分けることはできる
自分でつくれば手軽とはいえ、まずは用紙を買いに行かなければいけません。
ネットで注文すれば買いに行く手間はないと思うかもしれませんが、名刺用の用紙も種類がありますので、どれにするかを決める必要はあります。
また、用紙代と印刷屋さんの料金を比べると、用紙代のほうが安い場合が多いですが、印刷に使うプリンターのインク代を考慮すると、必ずしも安くなるとは限りません。
紙の品質についても、プリンターでつくるタイプの用紙は、家庭用のプリンターで印刷することを前提に作られているためか、比較的厚みが薄い傾向にあります。
そのため、厚手で高級感のある印象の名刺、とはいかない場合が多いです。
また、自分でつくるタイプの名刺の用紙は、点線が入っていて自分でカットするタイプが中心です。
そのため、名刺の端っこ、切れ目の部分を見ると、自分でカットしたな、というのが目で見ても分かる場合があります。
印刷屋さんに頼むメリット
- きれいに印刷ができる
- 紙の厚みや種類などを選ぶことができる
- ネットの印刷屋さんでは、急がなければ安く頼むことも可能
印刷屋さんに頼む最大のメリットは仕上がりのきれいさでしょう。
「自宅のプリンターで印刷したら、少しかすれているところが出てきてしまって…」などのようなことはほぼありません。
またほとんどの印刷屋さんでは、注文時に紙の厚さや種類などが選べるようになっていますので、好みに合わせてつくることもできます。
価格が高いのでは、と思うかもしれませんが、通常のネットの印刷屋さんでは、同じ枚数でも仕上がりまでの日数が早いほど価格が高く、日数がかかる場合は安く、値段が設定されていることが多いです。
そのため、急がないのであれば価格を抑えることも可能です。
印刷屋さんに頼むデメリット
- 100枚~などまとまった枚数でないと注文できない場合がある
- 最低枚数での注文は割高
- 今すぐ必要、などの急ぎには対応が難しい
- ロゴなどを入れたい場合は別途費用が必要
印刷屋さんにもよるかもしれませんが、5枚だけ、10枚だけなどの少量で注文できることは少ないです。
100枚~など、ある程度まとまった枚数からの注文となってしまいます。
なお、価格については、最低注文枚数がいちばん割高となっていて、枚数が増えれば増えるほど割安の価格設定となっていることが多いです。
納期についても、今日中に必要、というほどの急ぎに対応してもらうのは中々難しいことだと思います。
また、名刺に屋号のロゴを入れたいという場合には、ロゴのデータを自分で用意する必要があります。
今はプロの方に手軽にロゴのデザインなどを依頼することができるサービスがあるので、数千円ほどあればロゴを作ってもらうことは可能だと思いますが、注意が必要です。
自分でつくるのと印刷屋さん、結局どちらが得?
名刺を自分でつくるのと印刷屋さんに頼むのと、どちらが得なのか。
私の考えは「印刷屋さん」です。
ただし、「得」というのは、お金ではなく「時間」と「品質」という意味合いも含んでいます。
単純にお金だけを比べてしまうと、自分でつくるときのほうが安くできる場合があるのですが、用紙を買ったり、印刷をしたり、切り取り線から切り離したり、という一連の作業をする手間ひまがかかります。
それも枚数が増えれば増えるほど、多くの時間がかかります。
「時は金なり」ではありませんが、仕事が順調で忙しくなってくると、何より時間が大切だと思うときがきます。
ここは少しお金をかけてでも、プロの印刷屋さんにおまかせをするのがベストではないか、と思うにいたり、今では100%印刷屋さんにお願いしています。
名刺にロゴは入れる? 入れるときは自分でつくる?
私が開業していちばん初めにつくった名刺には、左上にロゴを入れました。
ロゴを入れたほうがカッコイイ気がしたので、くらいの軽い理由で深い意味はありませんでした。
今はココナラやクラウドワークスなど、プロのデザイナーにオンラインで、しかも低価格で頼めるサービスがありますが、当時はそのようなものはなかったため、自分でつくりました。
つくったといっても、丸と直線を組み合わせた単純なもので、adobeのイラストレーターというソフトを使ってつくりました。
開業する前に、職業訓練校でWEBデザインについて学んでいたため、イラストレーターのかんたんな操作はできたので使いましたが、ワードのようなソフトでもつくれたのではないか、と思うようなデザインのものです。
今なら絶対にプロの方につくってもらうと思いますが、自分でやってできないことはありません。
その後いろんな方と名刺交換をしましたが、ロゴのない名刺の方もたくさんいらっしゃいました。
あくまで、個人の考え方次第だと思います。
名刺の裏面は何をかけばよい?
名刺の裏面に何をかくかは、今でも考えることがあります。
私が過去に試したのは以下のようなことです。
- 何もかかない
- 営業内容をかく
- 同じ内容を英語でかく
何もかかない
裏面に何かをかくとなると、表面のデザインと合わせて労力も印刷代も2倍です。
開業した当初は、何をかけばよいか迷っていたこともあり、悩んだあげく白紙を選びました。
必要な情報が表面にかいてあれば、白紙でも問題はありません。
営業内容をかく
開業してしばらくしたとき、名刺交換をした相手で裏面に営業内容をかいていた方と出会います。
名刺交換の後、その内容が話のきっかけになったこともあり、その後私もまねして営業内容をかいていた時期がありました。
しかしながら、時間がたち営業内容が変わっていったことなどもあり、その都度修正するのが面倒になってかくのをやめました。
同じ内容を英語でかく
そうこうしているうちに、ほんの時々ですが、仕事で外国の方と会う機会が出てきましたので、表面と同じ内容を裏面に英語でかくことにしました。
日本語しかかいていない名刺のときは、外国の方と名刺交換をしても、自分が何をしている人か分かってもらうことは難しかったのですが、英語がかいてあれば理解してもらうことができるので、コミュニケーションがとりやすかったです。
このほかにも裏面の活用法はまだ色々あるのかもしれませんので、今でも研究中です。
名刺についてまとめ
名刺についてまとめです。
- 名刺を自分で印刷して作るのと、印刷屋さんに頼むのはどちらもメリットデメリットがある
- 印刷屋さんに頼むのは価格以上のメリットがあると感じ、私は今では100%印刷屋さんに頼んでいる
- 名刺にロゴは入れても入れなくてもよい
- ロゴは自分でつくるほか、オンラインでプロの方に数千円ほどでつくってもらえる
- 名刺の裏面の活用法は、「営業内容をかく」「同じ内容を英語でかく」ほか「何もかかない」もあり
以上、参考になれば幸いです☆
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