数年前、伊勢神宮を訪れたときのことです。
「せっかくのお伊勢参りだから、御朱印でももらってみようかな」
そう思って手に入れた、人生初の御朱印。
墨の香り、丁寧に書かれた筆文字、手にずっしりと残る重み。
その1ページが、私の中にある“神社好き”のスイッチを押しました。
なぜ神社に惹かれるようになったのか

もともと何か特別な理由があったわけではありません。
ただ、神社に行くと心が落ち着く。
緑に囲まれた空間、石畳を踏みしめる音、静けさに包まれる感覚。
そういうものに、自然と惹かれるようになっていきました。
そして、気づけば御朱印を集めながら、あちこちの神社を訪れるように。
日々の忙しさやストレスを振り払うように、静けさに身を置いて、
「ちょっと整えたい」と思うと神社に足を運ぶ。
そうした時間が、今の私にはとても大切なものになっています。
好きなことは、暮らしや仕事にもにじみ出る

私は普段からインテリアが好きなのですが、
神社を巡る中で感じた空間の整い方、美しさ、動線、光の入り方…
そういったものが、気づけば自分の感性に影響を与えていることに気づきました。
たとえば、左右対称の配置や“余白”のある空間。
自然との調和、素材の質感、静かに佇むことの心地よさ。
神社で感じるものが、知らず知らずのうちに、
自分の感覚にもつながっているような気がするのです。
「好き」を掘り下げることが、じぶんを知ることになる
神社という場所が好き。
静けさが好き。
整った空間が好き。
御朱印をもらうと嬉しい。
歩くとスッキリする。
こうした“好き”を丁寧に見つめていくと、
自分がどんなことに価値を感じるのか、どんな空間を心地よいと感じるのか、
少しずつわかってきます。
それは、仕事をどう進めるか、どんな発信をするか、
自分がどこに軸を置くか、にも自然と影響を与えてくれるのです。
好きなことは、必ずしも仕事にしなくてもいい。けれど…

「好きなことは、必ず仕事にしなきゃいけないわけじゃない」
私はそう思っています。
でも、「好きなことを大事にしている人」は、
どこかしら芯が通っていて、魅力的です。
そして、もし“好き”が仕事や暮らしににじみ出てくるなら、
それはきっとあなたらしい仕事の形に近づくサインかもしれません。
おわりに

赤坂の日枝神社を訪れたとき、
東京のど真ん中にあるのに、そこには静けさが広がっていました。
あの空間でふと「また神社に行きたいな」と思ったのは、
「整える」ことを自分が求めていたからかもしれません。
“好き”という感覚は、
今の自分に必要なものを教えてくれるセンサーのようなもの。
だから私は、今日も小さな“好き”を大切にしたいと思っています。
